エンターテインメントXR · 2026年5月
立命館大学 CVIC XRアリーナ
約420㎡のXRアリーナに、映像と連動する香り演出を導入。Aroma Shooter 3 を8台配置し、大空間でも場面に合わせて香りを切り替えられる構成にしました。
概要
立命館大学は2026年5月、びわこ・くさつキャンパスに新しい研究拠点 CVIC(立命館先端クロスバースイノベーションコモンズ) を開設しました。文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の支援を受け、リアルとバーチャルが重なり合う「多重環境化社会」を見据えた研究を進める拠点です。環境が人の身体や感覚に与える影響を、科学的に検証します。
その中核施設が、約420㎡の X-Verse Arena です。国内最大級のXRアリーナで、80台のモーションキャプチャーカメラと6台の床面プロジェクターを備え、脳波などの生体データも同時に計測できます。複数の参加者が同じ仮想空間を歩きながら、行動や生体反応を記録できる実験環境です。
Aromajoinは、この実験環境に香りの演出を加えるため、Aroma Shooter 3 を導入しました。
研究施設で香りを扱う難しさ
香りを空間全体に拡散する方式では、大きなアリーナほど立ち上がりに時間がかかり、前の香りも残りやすくなります。場面や実験条件を切り替えたいときに、香りだけが空間に残ると、次の体験や測定結果に影響しかねません。
研究施設では、香りもひとつの実験条件です。必要なタイミングで提示し、場面が終われば次に持ち越さないことが求められます。
8台で体験エリアをカバー
Aroma Shooter 3 をアリーナ内に8台配置し、体験エリアを囲むように構成しました。液体を噴霧せず、香りを気流で届けるため、広い空間でも狙った範囲へ香りを届けやすく、残留も抑えられます。
STYLY が制作したインタラクティブコンテンツ「Flower Garden」では、花束型のコントローラーを持った来場者が歩くたびに、床面にデジタルの花がリアルタイムで描かれます。その映像演出に桜やラベンダーの香りを重ねることで、視覚だけにとどまらないXR体験をつくります。ナチュラルフォレストやお香など、シーンに応じて異なる香りに切り替えられます。
機器には、空間の印象に合わせて白の限定モデルを採用しました。白いスクリーンで構成された X-Verse Arena の景観になじむよう、外観にも配慮しています。
大空間にも拡張できる構成
今回の構成は8台ですが、Aroma Shooter は設置台数を増やすことでカバー範囲を広げられます。空間の広さや演出の細かさに合わせて、配置や台数を調整できる点も大規模施設での利点です。
約420㎡のアリーナで、映像や体験に合わせて香りを提示し、次の場面には残りにくくする。CVIC での導入は、大空間のXRにおける嗅覚演出の実用性を示す事例となりました。
数字で見る
使用したアロマ
- ラベンダー
- 桜
- ナチュラルフォレスト
- お香
ギャラリー
